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【ボンドガールより早い!】 ボルケーノの新馬戦をタイム評価&次走の考察

関東の名門堀厩舎の勢いが止まらない。

ダービーをタスティエーラで制したことを皮切りにダノンエアズロック、ゴンバデカーブースに続き今世代の新馬戦3線3勝となっている。

ドゥラメンテ、モーリス、サトノクラウンなどを要していた黄金時代から少し勢いが落ち着いていたところを、それらの仔世代で復活させつつある。

 

ここから始まるクラシックロード

ボルケーノのプロフィール

馬名:ボルケーノ(牡)(意味:火山)

父:ルーラーシップ

母:スピードリッパー(母は牝馬3冠を皆勤出走)

母父:ファルブラヴ

生産:ノーザンファーム

馬主:石川 達絵

調教師:堀 宣行

 

血統の雰囲気からは持続力に優れた馬のようなイメージが湧くが、なんだか難しそうな血統だ。配合的にはグランレイ(朝日杯3着)が近い。

6月の東京芝1600m(新馬)を勝ってクラシック3冠で活躍した馬(過去20年)

クラシック3冠で馬券に絡んだ馬は2頭

2014 イスラボニータ(皐月賞1着)(ダービー2着)

2020 サリオス(皐月賞2着)(ダービー2着)

 

 

牡馬ではイスラボニータとサリオスが排出された条件。

東京デビューなだけあり、2頭とも関東馬だった。

 なお、菊花賞で結果が出た馬はいなかった。

 

6月の東京芝1600m(新馬)を勝って3冠に出走したが結果が出なかった馬(過去20年)

該当した馬は次の6頭

2015 ブライトエンブレム (皐月賞4着)(菊花賞7着)

2016 ロードクエスト (皐月賞8着)(ダービー11着)

2016 プロディガルサン (ダービー10着)(菊花賞11着)

2018 ステルヴィオ (皐月賞4着)(ダービー8着)

2019 エメラルファイト (ダービー12着)

2023 ノッキングポイント (ダービー5着)

 

皐月賞に出走した馬が3頭、ダービーに出走した馬が5頭、菊花賞に出走した馬が2頭

同一条件としてはかなり多くの馬がクラシック出走を果たしている。

 

走破タイム評価

 

当日の馬場傾向

6月18日(日)の東京では6鞍芝レースが行われた。

当日の芝レースの結果と過去5年の平均勝ち時計を比較をしたのが【表1】となる。

(※過去5年の平均=同時期開催の同距離平均決勝タイム) 

各レースの平均時計とのタイム差は-1.3秒~1.7秒のという結果。

 

 

各レースの距離の差を是正するため、この-1.3秒~1.7秒

次の【表2】で100mあたりのタイム差に再計算している

馬場傾向の結果

【表2】の平均を出したのが【表3】となる。

計算の結果、6月18日(日)の東京の芝は100mあたり0.03秒時計が早い馬場と導き出された。

※芝の2000mレースの場合、平均より0.7秒ほど早い決勝タイムになる馬場だったと想定される状態。 

 

馬場状態から想定される決勝タイム

100mあたり0.03秒時計が早い馬場を踏まえた上での予想される決勝タイムが以下の【表4】となる。

計算の結果は1.35.4秒

ボルケーノが走った6月18日(日)の芝1600m新馬戦ではこの時計が、想定される決勝タイムだ。

 

結論、ボルケーノの新馬戦は早かったのか?遅かったのか?

想定決勝タイムと実際の勝ち時計の差が【表5】となる。

結果、タイム差は-0.9秒

つまり

ボルケーノの勝ち時計は想定されるタイムよりも0.9秒早かった

 

ボルケーノの余力

以下の表は簡易的なレース評価の指標となる。

上記の計算の結果、ボルケーノは全体時計では平均よりも早いタイムで走っていた。

つまり上の指標ではに分類される。

 

ボルケーノの使った上り34.3秒が平均よりも早い結果であれば、まだ余力が残っているであろうと想定されるので、次にその計算を行う。 

ボルケーノの上り3ハロンを計算したのが以下の【表6】

結果、タイム差は+0.4秒

つまり

ボルケーノの上りタイムは想定されるタイムよりも0.4秒遅かった

 

当日中の馬場変化

6月18日(日)の東京の馬場は全レース良馬場。

途中の降雨も無く1日を通してフラットな馬場状態だった。 

 

 

ボルケーノの次走考察

 

6月の東京芝1600m(新馬)を勝った馬の次走傾向(過去20年)

 

開催場所

札幌・・・6頭(3.0.0.3)

函館・・・1頭(1.0.0.0.)

新潟・・・11頭(2.4.1.4)

東京・・・7頭(3.0.1.3)

中山・・・3頭(2.0.0.1)

中京・・・3頭(0.0.1.2)

 

条件

1勝・・・3頭(1.0.1.1)

OP・・・14頭(4.1.1.8)

G3・・・14頭(5.3.1.5)

 

距離

1400m・・・4頭(1.1.0.2)

1600m・・・18頭(5.3.3.7)

1800m・・・8頭(3.0.0.5)

2000m・・・1頭(1.0.0.0)

 

全成績

(10.4.3.14) 

 

3冠で活躍したイスラボニータとサリオスは共に次走で重賞に出走し連対を果たしている。

イスラボニータは負け(2着)こそすれ、負けた相手はあのハープスター。

3冠で勝ち負けするためには次も重賞レベルでしっかり勝ち切る必要がありそうだ。

 

 

馬主(石川達絵)の傾向(過去20年)

6月の新馬戦(1600~2000m)で勝ち上がった馬の次走 

 

同条件で勝ち上がった馬はいませんでした。

 

 

調教師(堀宣行)の傾向(過去20年)

6月の新馬戦(1600~2000m)で勝ち上がった馬の次走 

開催場所

東京・・・2頭(2.0.0.0)

 

条件

G3・・・1頭(1.0.0.0)

1勝・・・1頭(1.0.0.0)

 

距離

1600m・・・(1.0.0.0)

1800m・・・(1.0.0.0)

 

全成績

(2.0.0.0)

 

まとめ

 

取りこぼしが多いか(タイム評価)

ボルケーノは想定される勝ち時計に対し、全体時計は0.9秒早く、上り時計は0.4秒遅かった。

全体時計を平均的な勝ち時計より1秒近く早く、おおよそ平均的な勝ち馬の4~5馬身程度前を走っていると想定される。一方で上り時計は0.4秒遅く平均的な勝ち馬の上り時計を繰り出されれば2馬身ほど詰められるであろう結果となりました。

目標にされそうな脚質の為、次走今回のメンバー以上に決め手を持っている馬にマークされた場合はゴール前で差されそうなイメージが湧く。実際、先日勝ち上がったボンドガールは同等程度の決勝タイムだったが、上りタイムは計算上0.7秒早い結果だった。

つまり、上り部分だけ見ればボルケーノと1秒近く詰められる計算になる。

ボルケーノ自体に抑えての決め手があるのかもしれないが、同様の戦法で行くなら敵の決め手を道中どれだけ削れるかがカギになりそう。そういった意味では小回りコースの方が合いそうだが、目指す先をダービー(すでに馬主は菊花賞を取っている)とするのならまだもう一走東京をやっておきたい感じがするので、そこが正念場か。

チャンスがあるなら皐月賞という気はする。

 

秋の中山から出陣か(次走考察)

巷でグランアレグリアのレースとの比較が出ているとおり、時計的には今回のレースは文句無く、能力の一端を見せてくれている。生産や調教師の性格からもここは安心して一旦放牧に出しそうな感じだ。

一方で戦法的には少し課題が残っている、今回逃げ切ったことで今後の折り合いに若干の不安を残す。仮に控える形になった場合にも、決め手がどこまであるのかは少し疑問だ。

そのあたりを比較的勝率高く取りに行くなら秋の中山が狙い目のような感じがする。晩夏の重賞戦線は社台系の有力馬と早々に激突することを避けることができない。

 

ABOUT ME
拓馬
競馬歴1X年 人から見れば30代のおじさん 本人の気持ちは30代のお兄さん