今回はギャンブルルームを分析します。
なんというか謎人気でしたね。阪神の芝1800mでアメリカンファラオとブリックスアンドモルタル産駒が1、2番人気というのは気持ち悪さが半端ない。
確かにギャンブルルーム自体のパドックはあれでしたが。笑
一部ではこのレースを伝説の新馬戦とか言って煽る記事もあるが、伝説の新馬戦は菊花賞当日の新馬戦なのでは。。。
ここから始まるクラシックロード
ギャンブルルームのプロフィール
馬名:ギャンブルルーム(牡)(意味:V&A博物館にあるシャンデリアが目を惹く空間)
父:キズナ
母:シャンデリアハウス(母は2勝馬でダイナカールの一族)
母父:ヴァーミリアン
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
調教師:大久保龍志
この条件を勝ってなんですが、いずれダートも行けそうな感じ。
6月の阪神芝1800m(新馬)を勝ってクラシック3冠で活躍した馬(過去20年)
クラシック3冠で馬券に絡んだ馬は0頭
ダノン軍団が過去GI戦線では頑張っていますが、クラッシックには無縁のレース。
6月の阪神芝1800m(新馬)を勝って3冠に出走したが結果が出なかった馬(過去20年)
該当した馬は次の3頭
2018 ダノンプレミアム (ダービー6着)
2019 ブレイキングドーン (皐月賞11着)
2021 ダノンザキッド (皐月賞11着)
皐月賞に出走した馬が2頭、ダービーに出走した馬が1頭、菊花賞に出走した馬が0頭
出走はするが活躍馬は出てきていない。この時期の阪神1800mという一流条件にしては寂しい。(なお、この6月の阪神芝1800m新馬は最近できた条件ではある。)
走破タイム評価
当日の馬場傾向
6月25日(日)の阪神では6鞍芝レースが行われた。
当日の芝レースの結果と過去5年の平均勝ち時計を比較をしたのが【表1】となる。
(※過去5年の平均=同時期開催の同距離平均決勝タイム)
各レースの平均時計とのタイム差は-1.4秒~1秒のという結果。
各レースの距離の差を是正するため、この-1.4秒~1秒を
次の【表2】で100mあたりのタイム差に再計算している。
馬場傾向の結果
【表2】の平均を出したのが【表3】となる。
計算の結果、6月25日(日)の阪神の芝は100mあたり0.00秒ということでほぼ平均の馬場と導き出された。
※芝の2000mレースの場合、平均より0.1秒ほど早い決勝タイムになる馬場だったと想定される状態。(ほぼ平均ではあるが、端数の関係で2000mでは0.1秒早いとなる。)
馬場状態から想定される決勝タイム
平均程度の馬場を踏まえた上での予想される決勝タイムが以下の【表4】となる。
計算の結果は1.49.7秒
ギャンブルルームが走った6月25日(日)の阪神芝1800m新馬戦では1.49.7秒が、想定される決勝タイムだ。
結論、ギャンブルルームの新馬戦は早かったのか?遅かったのか?
想定決勝タイムと実際の勝ち時計の差が【表5】となる。
結果、タイム差は-0.9秒
つまり
ギャンブルルームの勝ち時計は想定されるタイムよりも0.9秒早かった。
ギャンブルルームの余力
以下の表は簡易的なレース評価の指標となる。
上記の計算の結果、ギャンブルルームは全体時計では平均よりも早いタイムで走っていた。
つまり上の指標では①か②に分類される。
次に、ギャンブルルームの使った上り33.7秒と想定平均上り時計を比較し、余力を推定する。
ギャンブルルームの上り3ハロンを計算したのが以下の【表6】
結果、タイム差は-0.8秒
つまり
ギャンブルルームの上りタイムは想定されるタイムよりも0.8秒早かった。
当日中の馬場変化
6月25日(日)の阪神の馬場は全レース良馬場。
途中の降雨も無く1日を通してフラットな馬場状態だった。
ギャンブルルームの次走考察
6月の阪神芝1800m(新馬)を勝った馬の次走傾向(過去20年)
該当馬は10頭
開催場所
函館・・・1頭(0.0.0.1)
東京・・・3頭(2.0.0.1)
中山・・・1頭(0.0.0.1)
中京・・・1頭(0.0.0.1)
京都・・・4頭(2.0.1.1)
条件
1勝・・・3頭(1.0.1.1)
OP・・・2頭(0.0.0.2)
G3・・・3頭(2.0.0.1)
G2・・・2頭(1.0.0.1)
距離
1600m・・・3頭(2.0.0.1)
1800m・・・4頭(1.0.0.3)
2000m・・・3頭(1.0.1.1)
全成績
(4.0.1.5)
馬主(サンデーレーシング)の傾向(過去20年)
6月の新馬戦(阪神芝1600~2000m)で勝ち上がった馬の次走
該当馬は2頭
開催場所
京都・・・2頭(1.0.1.0)
条件
1勝・・・1頭(0.0.1.0)
OP・・・1頭(1.0.0.0)
距離
1600m・・・1頭(1.0.0.0)
2000m・・・1頭(0.0.1.0)
全成績
(1.0.1.0)
調教師(大久保龍志)の傾向(過去20年)
6月の新馬戦(1600~2000m)で勝ち上がった馬の次走
該当馬は1頭
開催場所
京都・・・1頭(0.1.0.0)
条件
OP・・・1頭(0.1.0.0)
距離
1800m・・・(0.1.0.0)
全成績
(0.1.0.0)
まとめ
そこそこ強い(タイム評価)
ギャンブルルームは想定される勝ち時計に対し、全体時計は0.9秒早く、上り時計は0.8秒早かった。
全体時計は平均的な勝ち時計より1秒近く早く、おおよそ平均的な勝ち馬の4~5馬身程度前を走っていると想定される。
前評判の割にイマイチな馬が多かったため、今後の評価もそこまで高くはなさそうだが、想像よりも強い印象がある。また最終週の阪神を内から突き抜けているため、パワーも満点という感じだ。スタイル的にポープフル、皐月賞あたりは合いそう。
サンデーレーシングの馬というのも良い、国内最高峰の育成を受けることができるため、今後の成長も十分に望める。
セオリー通りなら(次走考察)
重要なステップをしっかり勝てば、秋までしっかり休めるのがセオリー。
早々に賞金を稼ぐため札幌、新潟の2歳Sに出てくる馬もいるが、この時期の関西を勝ち上がって札幌に出ていく馬はあまりいない。最近の活躍馬であるジオグリフが古馬になってうまく育っていないところからもそこまで急がせたく無い部分もあるかもしれない。
重賞に出てくるなら新潟だと想像されるが、わざわざ1800mでデビューして1600mに縮めるのも少し嫌な感じだ。