ホースマンの目標であるGIダービー!堀調教師はタスティエーラで2回目の栄冠を手にしンだよ。
ただ、タイムは8レースの青嵐賞とほぼ変わらない走破タイムだったンだよ。
次に向けてタイムの分析をするンだよ。
レースタイム評価
当日の馬場傾向はどうなっていた!?
5月28日(日)の東京では芝レースが6鞍行われました。
各レースの決勝タイムと過去5年の平均のタイムを以下表1で算出しました。
(※過去5年の平均=同開催時期の同距離平均タイムとしています。)
タイム差を正確に計算する為には距離の異なる各レースを同じ土俵で比較しなければなりせん。
よって各レースを100m辺りのタイム差で統一し以下表2を算出しました。
表2で算出した結果の平均を計算した結果が次の表3のとおりとなります。
算出の結果、当日の東京の芝の傾向は過去の平均と比べて0.0秒でした。
タスティエーラが勝ったダービーのタイムレベルは!?
表1~3で計算結果を踏まえ、過去の平均タイムと再計算した結果が以下の表4となりす。
算出の結果
タスティエーラは過去の平均に比べ2.6秒遅い時計で走った事になります。
余力はあったのか!?(上り3ハロンの時計から推測!)
上り3ハロンの計算結果は表5のとおり
算出の結果
タスティエーラは過去の平均に比べ0.5秒早い時計で上り3ハロンを走った事になりました。
まとめ
分析前の時計でもわかっていた通り今年のダービーの時計は非常に遅かったようです。
では、当日特に時計の掛かる馬場だったかと言えばそうでもありませんでした。
例えば4レースの未勝利戦。
勝ったジュドーの時計は1.32.8でしたが、過去5年の平均タイムは1.34.2だったので、平均より1.4秒も早い時計で走っています。
そういった部分を踏まえると、過去平均より2.6秒遅く走っているタスティエーラの走破時計に大きな意味を感じることはできません。ドスローのヨーイドンだったと想定されます。
さすがに上りの33.5秒はドスローで展開していた分、過去の平均より早い時計でありまだ余力を感じるところではありますが、完走した馬の半分以上がタスティエーラより早い上りを使っていたことを考えると、多くの馬にも余力があった。すなわち殆どの馬が実力を出し切れなかったことが予想されます。
皐月賞、ダービー共に1位2位は一緒でしたが、今回で勝負が決まったと見るのは早計だと考えられます。
次走考察
過去10年のダービー馬の次走は
ニエル賞 3頭
神戸新聞杯 5頭
中山記念 1頭
引退
海外に行くならニエル賞、クラシック路線を進むなら神戸新聞杯というのが基本路線となります。
また10頭中2頭が脚部の故障に悩まされる結果となっています。
馬主(キャロットファーム)の傾向
キャロットファーム所属で過去10年ダービー3着以内に来た馬は3頭いました。
1着
レイデオロ 神戸新聞杯1着➡JC2着
2着
エフフォーリア 天皇賞1着
エピファネイア 神戸新聞杯1着➡菊花賞1着
2頭が神戸新聞杯に進み、2頭が菊花賞には進みませんでした。
調教師(堀宣行)の傾向
堀調教師の預託馬で過去10年オークスに出走した馬は3頭いました。
サリオス、ドゥラメンテ、サトノクラウン
1着
ドゥラメンテ 長期休養➡中山記念1着
2着
サリオス 毎日王冠1着➡マイルチャンピオンシップ5着
3着
サトノクラウン 天皇賞秋17着
奇しくも3頭全てが3冠ローテには進んでいませんでした。
まとめ
過去10年のダービー馬、馬主、調教師の傾向から推測するタスティエーラの進路は3冠路線ではないかもしれません。
堀厩舎が3頭とも菊花賞に進まなかったことに加え、美浦で管理されていたキャロットファームの馬は1頭も菊花賞に進んでいませんでした。
また過去10年で菊花賞への王道ローテとされる「神戸新聞杯➡菊花賞」を歩んだ馬はコントレイルとワンアンドオンリーの2頭だけ(共にノースヒルズの馬)これらの可能性を考えると、前哨戦に神戸新聞杯を使ってくる可能性はありますが、基本的には秋は東京で古馬との戦いに進むことが予想されます。