今年の東の一番星はシュトラウス。
9馬身差の圧勝に母はGI馬のブルーメンブラッドと話題性は抜群。
今のとこ母の産駒で大活躍をした馬は出てないんだけどどこかで大物出してほしいなって気持ちは結構ある。本馬がそれになってほしいと願うところ!
ということで今回は期待を込めシュトラウスの新馬戦を分析。
クラシックの可能性
同時期デビューのクラシックで活躍した馬
6月の東京1600mデビューからクラシックで馬券になった馬は以下の通り
皐月賞 2020 サリオス(2着)
2014 イスラボニータ(1着)
ダービー 2020 サリオス(2着)
2014 イスラボニータ(2着)
菊花賞 該当馬なし
該当馬の次走
サリオス➡東京芝1600 サウジロイヤルカップ(G3)1着
イスラボニータ➡新潟芝1600 新潟2歳ステークス(G3)2着
過去のデータ上
来年の3冠で勝負になるためには次走で左回り芝1600mのG3で連対以上が必要とされる感じ。
今回のシュトラウスも見た目はかなり派手な勝ち方。
当然次走も人気が予想されます。
果たしてシュトラウスはサリオス、イスラボニータのように3冠レースで活躍できるのでしょうか。
それでは早速シュトラウスの走破タイムを見ていきましょう。
タイム評価
当日の馬場傾向
6月3日(土)の東京では芝レースが5鞍行われた。
決勝タイムと過去5年の平均のタイムの比較をしたのが【表1】となる。
(※過去5年の平均=同開催時期の同距離平均タイムとしています。)
当然、タイム差は1秒~3.6秒までレースごとで異なることになる。
そこで
タイム差を正確に計算する為に距離の異なる各レースを同じ単位で比較する。
そして
100m辺りのタイム差で統一したのが以下の【表2】だ。
導き出された当日の馬場傾向
【表2】の結果の平均を計算したのが次の【表3】となる。
計算の結果
当日の東京の芝は100mあたり平均より0.12秒遅い馬場という結果となった。
100mあたり0.12秒遅い馬場での予想勝ち時計
馬場を踏まえた結果が以下の【表4】だ。
当日の馬場であれば1.38.0で勝ち上がるのが平均的なタイムであると計算された。
シュトラウスが勝った新馬戦のタイムレベル
【表4】の想定タイムとシュトラウスの勝ち時計の差を計算したのが【表5】となる。
結果
シュトラウスは過去の平均に比べ1.1秒早い時計で走ったという計算となった。
シュトラウスの余力
全体時計、上り時計共に平均より早い場合はまだまだ余力があると想定されます。
シュトラウスの上り3ハロンの計算したのが【表6】となります。
結果
上り3ハロンも過去の平均に比べ0.2秒早い結果となった。
回復傾向だった当日の馬場
当日は4、5レースが不良馬場、7、8、10レースが重馬場であった。
したがって4、5レースよりも7、8、10レースの方が馬場が回復しており、タイムが出やすかった状態だと言える。
当ブログの分析は、基本的には馬場状態は均一であることを前提にして傾向を出しているため、同日内で馬場傾向が変わる時、時計が出にくい時間帯のレースは計算上不利になります。
そんな中でも当日最も良い数字を出したのが、シュトラウスだったのは立派だったと言える。
タイム評価のまとめ
能力は高そう
勝ち時計は過去の平均よりも1.1秒早い結果となった。さらに最後は流しながらの余裕残しでまだ時計は出せると考えられる。実際に上り時計でも0.2秒早い時計となっており、数字面で見ても余力を感じさせる内容となっていた。
分析の結果からも、9馬身差は伊達ではなさそうだ。
注意も必要か
しかし、平均の勝ち時計が1.1秒後ということを考えた場合、当日の2着馬が1.5秒差、3着馬が2.0秒差というのはレースレベルに少し疑問が残る結果と感じられる。(2,3着馬が平均よりもかなり遅い時計で走っているため。)
GI馬の仔と9馬身差の結果で必要以上に人気が集中する可能性があるので、そこは少し注意をしたいと感じる内容ではある。
シュトラウスの次走考察
6月の東京芝1600mデビュー組の次走傾向(過去10年)
札幌・・・8頭
函館・・・1頭
新潟・・・17頭
東京・・・6頭
中山・・・4頭
中京・・・3頭
殆どの馬が秋を待たずに夏の北海道、新潟へ出走。
東京デビューだけに関東馬が多く、関西のレースを次走に選ぶ馬がほとんどいない。
馬主(キャロットファーム)の傾向(過去10年)
キャロットファーム所属で6月の東京1600をデビュー勝ちした馬の次走
2021 アライバル 新潟芝1600G3 新潟2歳S(2着)
クレイドル 新潟芝1600G3 新潟2歳S(11着)
2019 サクセッション 中山芝16001勝C アスター賞(1着)
3頭中2頭が連対。
3頭とも夏の終わりごろの関東圏のマイル戦に出走している。
調教師(武井亮)の傾向(過去10年)
武井調教師の預託馬で同時期に東京で勝ち上がった馬はいませんでした。
次走考察のまとめ
新潟2歳が最有力か!?
過去の傾向を整理すると6月東京デビュー勝ち馬の多くは、次走も関東圏の出走が多い傾向が読み取れる。
中でも新潟での第2戦に臨む馬が多く、過去のキャロットファーム所属馬にも新潟2歳Sを第2戦として選択している馬が2頭いた。
本馬はGI馬の仔であり、陣営の期待度も高いはず。となれば来年のクラシックで勝負するために次走それなりのメンツと力試しをしておきたいはずだ。
また、それと同時に陣営も早期に賞金獲得を目論む可能性が高いため、新潟2歳Sへの出走が現実味が高い選択しになりそうだ。